MAACでは、LINEやGoogle Analyticsと連携することで、メッセージ配信やデータ分析など、さまざまなマーケティング機能をご利用いただけます。
そのためには、いくつかの外部サービスにおいてクレッシェンド・ラボに管理権限や閲覧権限を共有していただく必要があります。
このガイドでは、次の3つの設定方法をご案内します:
1. LINE公式アカウントの管理権限を共有する
2. LINE Developersの管理権限を共有する
3. Google Analyticsの閲覧権限を共有する
▶︎ LINE公式アカウントの管理者権限の共有 - 設定手順
LINE公式アカウント管理画面にログインします。
- 「設定」をクリック
- 「権限管理」をクリック
-
「メンバーを追加」をクリック
- 権限の種類で、「管理者」を選択
- 「URLを発行」をクリック
-
リンクをコピーし、クレッシェンド・ラボの担当者(CSM)まで送信してください
▶︎ LINE DevelopersでLINE公式アカウントの設定状況を確認
LINE Developersの権限を共有する前に、該当のLINE公式アカウントでMessaging APIの設定がすでに有効になっているかどうかを確認しておく必要があります。
すでに設定されている場合は、新たに作成するのではなく、既存の設定を引き継ぐ形で管理者権限を共有してください。
確認手順:
LINE公式アカウント管理画面にログインします。
-
「設定」をクリック
-
「Messaging API」をクリック
LINE公式アカウント管理画面 -
「Messaging APIを有効にする」ボタンが表示されている場合は、Messaging APIが有効になっていません。
Messaging APIの確認画面
-
「Messaging APIを有効にする」というボタンが表示されている場合
→まだ設定されていません。このボタンをクリックして有効にしてください。 - 「Messaging APIを有効にする」ボタンが表示されていない場合
→ すでにMessaging APIの設定が有効になっています。
⚠️ すでに設定済みの場合の対応
方法1:過去に設定を行った他社のツール提供元へ確認する
以前、LINEログインやマーケティングツールなどで外部のAPIベンダーを利用していた場合、そのベンダーがLINE Developersのプロバイダー権限を保有している可能性があります。
→ ベンダーに連絡し、Messaging APIチャネルの管理権限をクレッシェンド・ラボに共有してもらうよう依頼してください。
方法2:最初に設定した担当者に確認する
Messaging APIを有効にした担当者が社内にいる場合、その方に設定当時のメールアドレスとパスワードでLINE Developersにログインしていただき、管理者権限の招待を行ってください。
Messaging APIの権限情報画面
▶︎ LINE Developersの管理者権限の共有 - 設定手順
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「LINE Developers」をクリック
- ユーザーアイコンをクリック
-
アカウントを入力
- LINE公式アカウントと連携したプロバイダーを選択
- 「権限」をクリック
- 「メールで招待」をクリック
- クレッシェンド・ラボの担当者(CSM)から提供されたメールアドレスを入力(例:help+tw+@cresclab.com CSMを参照)
- 「権限」で「Admin」を選択し、上記メールアドレスに招待メールを送信
-
プロバイダーに戻る
-
「Messaging APIチャンネル」をクリック
-
管理者権限を共有する(手順5~8を繰り返してください。)
※ Messaging APIチャネルとLINE Loginチャネルの両方がある場合は、どちらにも権限を共有する必要があります。
LINE Developersとプロバイダーの仕組みについて
LINE Developersとは?
LINE Developersは、Messaging APIやLINE Loginなど、LINE公式アカウントに関連する技術的な設定を行う管理画面です。
アカウントの連携やデータ統合を行う際は、このLINE Developers上での「プロバイダー」設定と権限管理が重要になります。
プロバイダーとは?
「プロバイダー」とは、LINE Developersでアカウントやサービスを管理する単位です。
通常、1つの企業(法人番号・税IDベース)につき1プロバイダーで管理されます。
- 同じプロバイダー内のLINE公式アカウントは、uidを統合できます
- 異なるプロバイダー間ではuidが別管理となり、データ統合はできません
例:プロバイダーが分かれているとどうなる?
たとえば、グループ会社で3つのブランド(X・Y・Z)を運営している場合、それぞれが別プロバイダーとしてLINE Developersに登録されていると、1人のユーザーがX・Y・ZすべてのLINE公式アカウントと接点を持っていても、それぞれ異なるLINE uidになります。
この状態では、MAACで「1人のコンタクト」としてまとめて管理することができません。
⚠️既存の設定がないか必ずご確認を
以下のいずれかに当てはまる場合、すでにLINE Developersの設定が行われている可能性があります:
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他社APIベンダーを使っていたことがある
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LINEログインを自社サイトに導入したことがある
-
自社の別ブランドがすでにLINE APIを利用している
既存の設定がある状態で、新しいプロバイダーを作成してしまうとuidが分断される恐れがあります。
権限管理が不明な場合は、クレッシェンド・ラボの担当者(CSM)までご相談ください。
▶︎ Google Analyticsの閲覧権限の共有 - 設定手順
- Google Analyticsのアカウントページで、「管理」をクリック
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「アカウントのアクセス管理」をクリック
- 「+」ボタンをクリック
- 「ユーザーを追加」をクリック
- クレッシェンド・ラボの担当者(CSM)から提供されたメールアドレス(例:ga.auth3@cresclab.com, CSMに確認してください)を入力
-
「新規ユーザーにメールで通知する」にチェックを入れ、標準の役割として「閲覧者」を選択し、「追加」をクリック
Google Analyticsに関する補足情報
1. MAACのGA対応状況(UA / GA4)
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MAACは2022年Q4より GA4(Google Analytics 4) に対応しています。
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旧バージョンのユニバーサルアナリティクス(UA)は、2023年7月以降新しいデータを処理できなくなっています。
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GA4への移行が必要な場合は、クレッシェンド・ラボの担当者(CSM)までご相談ください。
2. Eコマース機能をご利用の場合の確認事項
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MAACの一部機能(カートリマインドなど)では、GAで拡張eコマース設定が有効になっている必要があります。
UAをご利用の場合:
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拡張eコマースの設定が有効になっているかご確認ください。
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Google公式ガイド:拡張 e コマースについて
GA4をご利用の場合:
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「checkout」や「add_to_cart」などのイベントが記録されているかをご確認ください。
- 「シナリオ配信 - 商品購入」のデータは「チェックアウト」イベントから、「カートリマインド」のデータは「カートに追加」からそれぞれ取得されます。
3. 特定のデータのみを共有したい場合(ビューやフィルタの活用)
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LINE経由のデータだけをMAACと共有したい場合など、必要に応じてビューを作成・フィルタ設定を行ってください。
-
GA4をご利用の場合、ビューの代わりにイベント設定やカスタムディメンションの活用が必要です。
4. GAの権限を削除しないでください
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MAACはGoogle Analyticsの「閲覧者」権限を通じてデータを取得・分析します。
-
閲覧権限を削除すると、MAACでレポートが表示されなくなります。
-
クレッシェンド・ラボでは、閲覧権限削除によるデータ未取得や欠損について復旧サポートは行っておりません。
▶︎ MAAC のサービスを利用開始する
➤ ステップ1: MAAC 👈🏻 にログイン後、連携する
- もし初めて MAACをご使用になる場合、アカウント登録を行ってください。
- 次に、「LINEアカウントとの連携」をクリックし、LINE公式アカウントとMAACの連携ステップへ:
- LINE Official Account Manager にログインします。
- LINE公式アカウントと連携を選択します。
🔍 裏技:アカウントがない場合どうしたらいいですか?LINE Biz-Solutions のアカウント開設をご参考ください。 - 右上にある「設定」を選択します。
-
左側メニューの 「Messaging API」を選択すると、Channel ID & Channel Secretがあります。「Messaging APIを有効にする」ボタンがあれば、まだMessaging APIを使用していないことになります。ボタンをクリックして有効にしてください。こちらもご参考ください ▶︎ LINE公式アカウント、LINE Developers、Google AnalyticsのアクセスをCrescendo Labに共有する方法 このページでは、新規でブランドの公式アカウントに適したプロバイダを作成/選択する方法を説明しています。(初めて有効にする場合、通常プロバイダ名称はブランドが所属する会社名を使用することが多いです)
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- Channel ID と Channel Secret をコピーし、MAACの連携ページの対応項目に貼り付けてください。
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「Messaging API」ページの Webhook サイト項目に記入してください。
https://api.cresclab.com/line/webhook/{Channel ID}/
例:Channel ID を 123456789とした場合
https://api.cresclab.com/line/webhook/123456789/ となります。
🚨 注意:文字の前後に空白ないように気をつけてください。
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➤ ステップ2:LINE Login channel と連携する
- LINE Developers Console にログインします。
-
公式アカウントの Messaging API channel が所属しているプロバイダーを選びます。
🔍 裏技:Messaging APIのChannel IDは、Messaging API channelを確認すると、どのプロバイダーが接続されているか確認することができます。 - “Channels”のタブを選びます。
- 連携したい LINE Login channel を選んでクリックします。
🔍 裏技:もし LINE Login channelを開設していない場合、以下のステップをご参考ください:
- “Create a new channel” > “LINE Login” を選ぶ。
- Region to provide the service: 公式アカウントの所属領域を選択します。
- Company or owner's country or region: 会社や法人の所在地エリアを選びます。
- Channel icon: ブランドの写真をアップロードします。
- Channel name: ブランド名を記入します。
- Channel description: 「{ブランド名} へようこそ、 {ブランド名} と技術パートナーであるクレッシェンド・ラボが以下のLINE個人z方法保護条項に基づき、マーケティング目的で使用することに同意ください。」と記載し、自身の{ブランド名}を記入ください。
- App types: Web app や Mobile app にチェックを入れます。
- Email address: 連絡人のメールアドレスを記入ください。
- “I have read and agree to the LINE Developers Agreement”を選択ください。
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“Create”をクリックしてください。
>>> 作成後、Login channel の Basic settings ページに入れるはずです。
- Linked OA: ブランドの公式アカウントを選択します。
- OpenID Connect: Applyを選び、ブランドのロゴかMessaging API channel と同じ画像をアップロードします。
- “My app only collects a user's email address after asking for their consent and explaining the purpose of collecting…”にチェックを入れます。
- “I will follow LINE user data policy”をにチェックを入れます。
>>> LINE Login ログインに進みます。 - Callback URL: https://api.cresclab.com/line/v1/login/callback を記入します。
>>> Developing > Publish を選択すれば、完了です!
🚨 注意:LINE Login channel の状態が Publishedであることを確認してください。Developing状態だった場合は、友だちが LIFF をクリックで開いた時に、400 Bad request が表示されます。
➤ ステップ3:MAACの基本設定
- タイムゾーンと言語を選択します。
- 選択が完成すると、公式アカウントと MAAC の連携成功です。